Vol.16 関節の形状と分類【球関節編】
こんにちは!
「関節」といっても様々な形があります。今回はその中でも、球関節といわれる二つの関節を紹介したいと思います。
球関節とは・・・
球状の骨頭がもう片方の受け皿のような形をした骨に浅くはまり、様々な方向に大きく可動する関節で多軸性関節です。
そのうちの一つが肩関節で、上腕骨頭が肩甲骨の関節窩に浅くハマり構成され、はまりが浅いことで自由に動く関節ですが、逆に可動性の高さゆえに安定性が他の関節に比べて低く脱臼しやすい関節でもあります。
しかし、関節の深さを補うための関節唇や回旋筋腱板というインナーマッスルで上腕骨頭を肩甲窩に引き寄せることで安定性を維持しています。
二つ目は腕橈関節です。
この関節は肘関節を構成するものの一つで、上腕骨小頭と橈骨頭窩で構成され、肘関節の外側の部分にあり肘の曲げ伸ばしと前腕の回旋をする関節です。
肘周りは強い靭帯で補強されているのであまり脱臼はしませんが、五歳くらいまでの子供の場合は、肘内障という亜脱臼になることがあります。
お子さんの手を引っ張る際には強く引きすぎないように気を付けてください。
以上が球関節に分類される関節となります。
次回の桑木野の番では、関節の形状と分類【臼状関節編】について書いていきたいと思います!